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キッチンリフォームを考える際、「壁付けのキッチンを対面にしたい!」というご要望をいただくことがあります。SNSやインテリア雑誌などでおしゃれなキッチンを見ると、つい憧れてしまいますよね。でも、キッチンのレイアウト(配置)を変えるのは、限られた空間ではあまりおすすめできません。

昔の住宅では、キッチンとダイニングを合わせて約6~8帖で設計されていることが多く、そのスペースの中で最も使いやすい形として壁付けキッチンが採用されていました。このような間取りの家で、壁付けキッチンを対面に変更すると、調理スペースが狭くなったり、動線が悪くなったりすることが起こりえます。もともとの設計は、限られたスペースの中で最大限に使いやすくするために考えられているので、安易にレイアウトを変更すると逆に不便になってしまうのです。

また、キッチンの位置を変えるには、給排水の移動や換気設備の調整も必要になります。そのため、レイアウト変更すると、キッチンの入れ替えより追加の工事費用がかかることもご承知ください。

キッチンだけではなく、ダイニングやリビングも一緒にリフォームする場合は話が変わります。例えば、壁を取り払い、ダイニングとリビングをつなげて広いLDKにするなら、対面キッチンに変更すると動線がスムーズになり、使い勝手が向上します。部分的な変更ではなく、家全体の間取りを見直すなら、キッチンレイアウトの自由度も上がり、LDKの使い勝手も高まりますよ♪

「壁付けキッチンを対面にしたい」という憧れだけでレイアウトを変更すると、実際に住んでから「思っていたのと違った」と後悔してしまうかもしれません。
理想のキッチンは、「どんな暮らしがしたいか」によって変わります。ぜひ私たちと一緒に考えていきましょう。